烏骨鶏の卵全体に薬効がある
烏骨鶏は漢方生薬に使われる薬用鳥で、さまざまな病気や症状に良い万病予防の薬として珍重されています。もちろん、卵にも薬効があるのですが、それは卵全体を食べた時です。
一つの卵から卵油ができる量は烏骨鶏でも一般の鶏でもほぼ同じ
卵油を作る時、一般的な鶏の卵で作っても烏骨鶏の卵で作る場合も、製法は同じです。卵の黄身だけを取り出して、油もなにも使わずに1時間~2時間炒り続けます。やがて黄身が黒くなり、煙とともに卵油がにじみ出てきますが、鶏の卵も烏骨鶏の卵も、卵油が採れる割合は同じ程度の量で、卵全体の2~3%程度です。
烏骨鶏自体が薬効を持つので卵油にこだわらなくてもよい
烏骨鶏卵が本来持っている薬効成分が卵油の中にも含まれているかどうかは、烏骨鶏に詳しい業者さんにお尋ねいただくのが一番良いかと思います。
卵油はもともと「飲んで心臓に、つけて痔に」良いものですが、昔は鶏卵でさえも貴重品で高価だったので、さらに貴重な烏骨鶏の卵で作った卵油についての記述は古い文献にはないようです。
また、烏骨鶏そのものが薬効のあるものなので、あえて烏骨鶏卵から卵油を作って飲むよりも、烏骨鶏卵はそのまま調理して全体を食べて、卵油は鶏の卵からとったものを飲む方が、より良いかと思います。