日本古来から伝わる健康法には
どんなものがありますか?
日本に古くからある健康法にはいろいろなものがあります。ここでは様々な健康法の中から、頭寒足熱、乾布摩擦、青竹ふみの3つをご紹介します。
頭寒足熱で自律神経の安定を
頭寒足熱とは、頭部を冷やして足元をあたためるという健康法です。頭部が熱を持ちのぼせている状態は、意識がボーっとしてしまいあまり良い状態ではありません。一方、体の末端である足元は冷えやすい部分で、冷えは万病のもととなります。しかしその足元をあたためると、全身への血の巡りが良くなり、自律神経が整えられるという効果があります。頭部を冷やして足元をあたためるというのは、頭をすっきりとした状態に保ち、血行改善を促すという大変理にかなった健康法なのです。
乾布摩擦で皮膚に良い刺激を
乾布摩擦は、乾いた手ぬぐいやタオル、たわしなどを使って体の皮膚を擦る健康法です。皮膚に刺激を与えることには、血の巡りを良くし、自律神経のバランスを整える効果があります。このことで免疫力が向上し、風邪をひきにくい強い体が作られます。さらに、体を擦る動作は腕や肩の関節をほぐす運動にもなります。乾布摩擦は上半身裸になって行うイメージがありますが、服の上から体を擦るだけでも効果は得られます。強過ぎる刺激は肌を傷つけてしまう恐れもありますので、擦り過ぎには注意しましょう。
古来から伝わる青竹ふみでツボを刺激
青竹ふみは、割った竹の上で足踏みをすることにより足裏に刺激を与える健康法です。青竹ふみといっても青竹に限定されるわけではなく、プラスチックやゴムなどでできた凹凸のあるものを使っても大丈夫です。足裏は「第2の心臓」と呼ばれるほどに、体の中でもとくにツボの集中している部分です。そこを刺激することで、血行促進、むくみや冷えの解消、疲労回復などの効果が得られます。また足踏みを繰り返しますので、運動不足の解消にもつながります。
これらの健康法は気軽に行うことができ、病気になりにくい体作りのサポートとして現代でも多くの人々から親しまれています。ダイエットや生活習慣病予防などへの効果が期待されているものもあり、時代の流れに合わせて日々様々な場面で取り入れられています。
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