不整脈の不安が消えたら
抑うつ状態からも抜け出せた
愛知県瀬戸市 秋田真人さん 58歳(取材時)
■突然の脳梗塞で意識不明に
「ちょうど4年前の秋、山にハイキングに行った時でした。心臓に異変を感じて『あれ?おかしいな』と思ったのが不整脈の始まりでした」
若いころはヒマラヤ山脈の7000m級の山に半年かけて挑戦したり、スキーも得意で、スポーツタイプの自転車であちこち出かけるなど、アウトドア派で体力や健康には自信があった教員の秋田真人さん。
ところが今から5年前、その不整脈が出る1年前の忘れもしない9月26日、いつものように自転車に乗っていると、急に頭がクラクラとめまいを感じ、突然の体調異変に襲われたのです。
「路肩に自転車を停めて座ったら、目の前がアルミ箔をクシャクシャっとしたように歪んで、赤いものがマダラに見えて、そのまま意識を失ってしまいました」
一緒だった友達が呼んでくれた救急車で搬送され、検査の結果は『椎骨脳底動脈かい離』。三層の血管のうち柔らかい内側の二層が破れて血液が入り込み、瘤ができて血流を阻害して脳梗塞を起こしてしまったため、意識不明の状態に陥ったのです。
■職場復帰後に襲われた不整脈
「実は、救急車の中からずっと記憶があったんです。口もきけないし手足も動かないので意識があることを伝えられませんでしたが、CT検査を受けている時、呼吸が苦しくなって『このままでは死ぬ』と思って、力を振り絞ったら身体が動いたんです。この体験を医師に話したら『閉じ込め症候群』というそうで、まれにあることらしいです」
脳の真ん中で起きた梗塞のため手術もできません。しかし、幸いなことに一命をとりとめた上に、後遺症も全くありませんでした。
お酒を飲むわけでもなく、持病もないので原因が思いつきません。1ヵ月間入院している間に仕事のことなどをいろいろ考え、ひょっとしたら職場での立場が変わったことがストレスになったのかもしれないと思い、教務から学級担任に戻してもらうことにしました。
退院後、『二度目の人生だ』と生きていることに感謝しながら職場に復帰した秋田さんですが、次の年に不整脈に襲われてしまったのです。
■心臓の不安から抑うつ状態に
それ以来、一日に何度も不整脈が起きるので、気になってしかたありません。検査をしてみると上室性期外収縮だということがわかりました。脳梗塞という大病後だけに、心臓にもしものことがあったらどうしようと強い不安にさいなまれるようになった秋田さん。
いつの間にか気持ちがふさぎ込む抑うつ状態になってしまい、メンタルクリニックに通い始めました。仕事から帰宅すると横になったまま動くことができず、休日は何もする気力がありません。人に対しても壁を作っていました。
「大好きな教員の仕事ですが、一番ひどかった時は、人と話すのが苦痛になり、子供たちとの触れ合いもつらく感じました。通院と投薬を2年間続けても良くならないので、別な病院を紹介してもらったんです」
そこで新薬を処方されて飲んでみると、一日目はすごく効果が出ましたが、次の日には食欲がなくなってしまいました。このまま薬を飲み続けるのは良くないのではと考え、2年前の夏に断薬をすることにして、漢方をつなぎにしながら徐々に薬を減らしていき、整体や白湯健康法、それに黒にんにくを食べるなどして、少しずつ意欲を取り戻してきました。
■卵油に出会って気持ちが前向きに
ところが、不整脈だけはどうしても止まりません。そこでインターネットで見つけた心臓に良いと言われる卵油を、ダメ元で取り寄せて飲み始めてみることにしたのが昨年の6月のことでした。最初の3カ月は何の変化もありませんでしたが、10月頃から『減り始めたかな』と感じ、半年ほどたったころには、明らかに不整脈が減っているのを自覚できるようになったのです。
「1年以上飲み続けている今では、不整脈は2~3日に一回あるかないかで、軽く『トトッ』となる程度の感じなので、不安や恐怖は感じなくなりました。そのせいなのか、抑うつ状態からも抜け出して気持ちも前向きになってきました」
2年後に定年退職を迎える秋田さんは、昔やっていたギターを練習し始め、音楽療法のような効果も感じています。以前は、信州の山に移住してカフェをしようかと思っていたこともありましたが、元気になってきたのでまだまだいろいろなことをしたいと思うようになってきました。
「最近は、友達とゴンチチや押尾コータロー、DEPAPEPEなどを一緒に弾くようになりました。退職後は、仕事や地域活動など自分にできることで人の役に立つことをしたいと考えているんですよ」と明るい笑顔でお話ししてくださいました。
※お客様個人の感想であり、効果効能ではありません。