10年以上毎日のように続いた動悸、頻脈、
心房細動の発作がどんどん減っていく
三重県松阪市 山本とし子さん 66歳(取材時)
■50代半ばに始まった動悸、心房細動、頻脈
「最初の大きな発作は本当に突然でした。午後7時半くらいに激しい動悸がして、汗はポタポタ落ちるし、苦しくて話すこともできないほどでした。やっとの思いで電話をして、二人の兄夫婦に三重ハートセンターに連れて行ってもらったんです」
もともと3000m級の夏山登山をするほど元気だった山本とし子さんですが、50代半ばになるとすっかり体調を崩してしまいました。和菓子の販売をする仕事の傍ら母親の看病にも追われていて、その発作を起こす2年ほど前から頻繁に動悸があったのに病院へ行く時間がなかったのです。
最初は自律神経のバランスが悪いのが原因と言われましたが、紹介された病院の検査で心房細動不整脈が見つかりました。ほかにも心房粗動や頻脈もあり、発作が治まらない時は一泊入院をすることもありました。
「不整脈が起きる度に記録していたら、10年でノート3冊分になってしまいました。ひどい発作の時は『これで人生終わるのかな』とか、『いっそ死んだ方がまし』とまで思い詰めていたんですよ」
■アブレーションを繰り返しペースメーカーも
カテーテルアブレーション(足の付け根などの太い血管からカテーテルを入れて、不整脈の原因となっている部分を高周波電流で焼き切る手術)を6年前とその翌年に2回受けましたが、一向に不整脈は治まりません。日常生活に支障が出るほど頻繁に発作を起こし、病院でも『山本さんの不整脈は治らない』とまで言われ、4年前にはペースメーカーを入れました。
昨年、3回目のアブレーションをした時に、とし子さんの不整脈は上大静脈という難しい個所で発生していて、リスクが大きいため途中で中断したという説明を受けました。そして、その日の夜にはもう心房細動頻脈発作を起こし、電気ショック治療を受けたのです。
■インターネットで見つけた卵油を始めてみると
「退院してから、『上大静脈から起こる不整脈』についてインターネットで調べていたんです。その時に初めて卵油というものがあって心臓に良いというのを知りました。もう、ワラにもすがる思いで取り寄せました」
さっそく朝昼晩と飲み始めましたが、翌日には発作を起こして入院。一週間後にもまた発作が起こり、リスクが大きい難しい個所の4回目のアブレーションを今年5月末に受けることを決めました。
それでも卵油を飲み続けていると、しばらくしてビックリすることが起きました。
家から10mほどの場所にある収集場所に生ごみを出しに行ったとし子さん。わずかな距離でも休み休みでやっと歩いていたのに、この日はとても身体が軽く、ごみを出した後は早足で家に帰ってきました。それでも、心臓は何ともないし、疲れてもいません。
■悪化し続けた不整脈が初めて良い方に
「経験した人じゃないとわからないと思いますけど、胸のあたりがいつもモアモアして暗雲がかかったような感じでした。それが、冬山の澄み切ったきれいな青空が広がったみたいに、胸のあたりがスッキリしているんです。10年以上忘れていた感覚でした」
ためしに、35cmの踏み台を昇り降りしてみました。いつもは5回か10回で苦しくて止めていたのに、20回やっても大丈夫。100回でも平気。170回くらいで汗がでてきて、230回でストップ。心臓も胸も全く苦しくなかったものの、調子に乗りすぎると後が怖いので、少し休憩してから20回だけ昇り降りして合計250回達成。血圧を測ったら最高108、最低61、脈拍91、携帯心電計を見ても波形は乱れもありません。
「私にとっては奇跡としか言いようがない出来事でした。悪化し続けた不整脈が、初めて良い方に向かい始めたんです。4回目のアブレーションは、様子を見ることにして中止になりました」
■165段の石段も休まずスイスイ
毎日のように起きていた不整脈は回数も減って症状もとても軽くなり、発作もすぐ治まるようになりました。去年、息子さんたちと33カ所巡りに行った時は、階段を5段登っては休みまた5段登っては休みという感じだったのに、今年は琵琶湖の竹生島にある165段の石段を休まずスイスイ登れて、自分自身でもビックリしたというとし子さん。
「家族に連れられて時々出かける以外は、家で手芸をして過ごすことが多かったんですけど、今は体調がどんどん良くなって体力も戻ったので、いろいろなところへ行ってみたいです。沖縄もいいですよね。これからの人生が楽しみです」と明るい笑顔でお話ししてくださいました。
※お客様個人の感想であり、効果効能ではありません。